なんでも作っちゃう81歳店主“宏さん”の絶品うな丼 全部が独学の山奥にあるうわさの名店 豊田市足助
紅葉の名所として知られる豊田市足助町には、知る人ぞ知る名店が存在します。さっそく訪れてみると、そこにはイケてる店主と絶品料理、そして驚きのエピソードが待っていました。
まるで親戚の家のような雰囲気。山奥でも人気が絶えないレストラン
名古屋から車で1時間半、足助の山奥にひっそりと佇む「春秋風亭(ちゅんちゅぷうてい)」。のれんをくぐると、玄関にはお正月の親戚の家のように靴がずらりと並んでいます。山奥にもかかわらず、次々とお客さんが訪れる様子に驚きです。
古民家風のおしゃれな店内に入ると、気になっていた店の名前について尋ねてみました。すると、中国風の読み方で名付けられたとのこと。本名からとった店主の通称「宏(こう)」も、いただいた名刺に記されていました。
ジャンルを問わない!独学で提供する絶品メニューがたくさん
洋食の名店かと思いきや、実は看板メニューは「うな丼そば御膳」です。日本三大そばの1つである戸隠そばを使用し、海鮮や地元の旬の野菜を盛り込んだ天ぷらも提供するなど、和食も本格的な内容となっています。
こちらは猪肉の赤ワイン煮込み。足助の山で捕れた猪肉を赤ワインに丸2日漬け込み、その後1日かけて煮込むという手間暇をかけて作られています。
そして驚きの事実が判明! コウさんはプロの料理人ではなく、料理を学んだのはインターネットの動画からだそうです。
食事だけではなかった! なんと店の建物もイチから手造り
しかし驚きは、まだまだ続きます。実は、この店自体もコウさんの手造りだったのです。動画を参考にせず、立派な門や建物を5年かけて1人で完成させました。
コウさんは20歳でブティックをオープンし、15店舗まで拡大させた敏腕オーナーでした! しかし、足助に魅了されてすべてを手放し、永住を決意したといいます。大胆な決断にもかかわらず、妻も一緒にこの地へ移り住み、現在ではこの地での暮らしが一番幸せだと教えてくれました。