「一緒に2列で乗りたい」エスカレーターの安全利用をポスターで注意喚起 効果を名古屋で検証

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エスカレーターの安全な利用を促すにはどんなポスターが効果的なのか、大学生が名古屋の地下鉄の駅で検証しました。

真ん中のポスターは効果が低いことが明らかに

名古屋市の地下鉄桜通線、久屋大通駅のエスカレーターの横に、「一緒に2列で乗りたい」と書かれたポスターが貼ってありました。これは行動経済学を学ぶ大阪大学の学生が、ゼミの活動で行っている調査です。

調査に使ったのは、エスカレーターを立ち止まって利用するよう訴えた3種類のポスター。それぞれを貼った時と、貼っていない時でエスカレーターの利用方法の変化を調べます。工夫したポイントを聞くと…

大阪大学経済学部 山口夏七葉さん:
「1番見てもらいたい『2列』の文字の色を変えて、フォントも大きくすることを工夫した」

12月11日まであわせて4日間、調査を行った結果、歩いて利用する人は少数派だと示したポスターだけは、効果が低かったということです。

大阪大学経済学部 山口夏七葉さん:
「14人に1人というのは情報提供でしかなくて、立ち止まって利用してほしいという行動までメッセージに入っていないというところが、効果が薄かった理由なのかなと思った」

名古屋市消費生活課 渡邉弥里課長補佐:
「理論的な裏付けがあって、効果が高いものを取り組んでいくというのは、限られた財源の中で取り組んでいる行政としてもありがたいことなので、調査を一緒にできたというのはうれしく思う」

名古屋市が行ったアンケート調査では、2023年10月に施行されたエスカレーターに立ち止まって乗ることなどを定めた条例の認知度は横ばいだったため、市は今後も条例の周知や安全利用の呼びかけに力を入れていく方針です。

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