12月1日までの「犯罪被害者週間」に合わせて、被害者遺族による講演が行われ、事件後の苦しみが語られました。
講演したのは、2015年に東京都内で当時高校3年生の妹を殺害された伊藤咲貴さんです。伊藤さんは事件を振り返りながら、警察の対応や裁判でのやりとり、メディアの報道によって深く傷つけられたと話しました。
伊藤咲貴さん:
「私は死ぬまで被害者遺族です。それは悲しいけれど、一生変えることのできない事実です。私が願うことは、私たち家族のような思いをする人がいなくなることです。ですが、それは現実的ではありません」
そのうえで伊藤さんは、「寄り添ってくれる人がいるということは、大きな支えになると思う」と支援の必要性を訴えました。