名古屋港とささしまライブ地区を結ぶ中川運河で再開発 課題は「名駅」からの距離の遠さ
名古屋港とささしまライブ地区を結ぶ中川運河の北端で、ホテルの建設が始まりました。にぎわいづくりに期待がかかります。
ホテルの建設が始まったのは中川運河の北端・堀止地区です。JR東海の子会社・名古屋ステーション開発が3階建てのホテルなどを造り、神戸市に本社を置く「ホロニック」が東海地区初出店となる「セトレ名古屋」を開業します。
客室数は24室でサウナやライブラリーも備え、名古屋駅近くのエリアでゆったりと過ごせるホテルを目指します。
名古屋ステーション開発企画開発部 赤星達也 課長代理:
「水辺の空間を最大限に生かしながら、都心の人にしっかり楽しんでもらえるような場所にしたい」
ホテルは2026年春に開業予定です。
名古屋工業大学大学院 秀島栄三教授:
「100年くらい前に中川運河は造られたが、それ以来、船と鉄道をつなぐ運河として、名古屋港と名古屋駅をつなぐ運河として物流がメインの機能として役割を果たしてきた」
中川運河の経緯について話すのは、名古屋工業大学大学院の秀島栄三教授です。水運の役割を終えた中川運河は、名古屋市などが2012年に再生計画を策定。その中で今回の堀止地区は、名古屋駅から近いこともあり、「にぎわいゾーン」と位置づけられ、中川運河に人を呼び込む施設として期待されています。
名古屋工業大学大学院 秀島教授:
「都心に立地したい、オフィスを構えたい需要は強くて、開発の用地として多くの人が期待していたと思いますし、少しずつ実現に至っているという位置づけ。(計画の策定から)12年経ってやっと「にぎわいゾーン」という名がそれらしくなりそうに思えて、とてもうれしく思います」
その一方で、課題もあると指摘します。
名古屋工業大学大学院 秀島教授:
「あおなみ線で1駅。やっぱり遠いと思われてしまうのかなという不安はあります」
求められる対策は…
名古屋工業大学大学院 秀島教授:
「今すでにささしまの再開発エリア、バス運行しているが、できればそれを南まで伸ばしてもらうとか、足を確保してもらえればいいかなと思う」