「ごみ拾いはスポーツだ」スポGOMIって何? ごみ拾いの世界一を目指して愛知で熱い戦い
スポーツ感覚でごみを拾って集めた得点を競う「スポGOMIワールドカップ2025愛知STAGE」が10月26日、名古屋市北区の「名城公園」で開催されました。「スポGOMI」は、3人でチームを組んで1時間で決められた競技エリア内のごみを拾って分別し、その質と量を競い合うスポーツです。
そんな「スポGOMIワールドカップ」の国内予選大会に密着しました。
13万人が参加した「スポGOMI」の魅力と歴史
2008年に初めて開催された「スポGOMI」。考案者は一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブ代表理事、馬見塚健一さんです。きっかけは馬見塚さんの朝のランニングからでした。走っている途中に落ちているごみが気になり、ごみを拾い始めたそう。その後「これをスポーツにできないか」と考え、2007年に武蔵野大学環境学部の学生と共にルールをづくりを始めました。
現在は2023年まで各地で1300回以上が開催され、参加人数は延べ13万人を超えました。海外ではアメリカ、ドイツ、オーストラリア、インド、韓国など6大州・約30カ国以上で予選大会が行われ、世界大会は2025年10月に日本で実施予定です。
「スポGOMI」は海洋ごみ問題への気づきをテーマに次世代へ海を引き継ぐため、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として開催されます。
スポGOMIのルール ごみの種類と競技エリアの把握が勝利の鍵
スポGOMIのルールはいたってシンプル。3人でチームを組み、制限時間内に指定されたエリアで拾ったごみの種類と重さに応じて得点を競います。そして最も高得点を獲得したチームが勝利です。
ごみ拾いは1時間、分別は20分。時間をオーバーした場合には減点になります。最後に全員が揃って競技終了です。分別されたごみによって獲得できるポイントが異なるので、チームごとにポイントを考慮しながら効率的にごみを集める戦略を立てます。