「今、誰かご自宅いますか?」は闇バイト絡む犯罪の下見の可能性 地域や家庭でできる対策を警察が伝授
名古屋市千種区の住民らが11月19日、闇バイト絡みの犯罪から地域を守るための防犯対策を学びました。
スーツ姿にスニーカーをはき、リュックを背負った不審者役の男性。周囲を気にしながら、スマートフォンで何かを撮影しているようです。すかさず住民役の警察官が…
警察官:
「こんにちは。どうしました? 何か探していますか? あまりこの辺りで見ない(顔)ですね。探している所があれば案内しますよ」
不審者役は、足早に逃げていきました。警察によりますと、闇バイトに応募した特殊詐欺や強盗などの実行犯が、現場の下見に来る可能性があるといいます。
不審者役と同じような格好、行動をしている人がいたら大切なのは声掛けです。あいさつ程度でも実行犯は「顔を見られた」と感じるため、防犯効果があると訴えます。
さらにこんなパターンも…
不審者役:
「この近くで工事しているリフォーム業の者なんですけど、お宅の屋根、端っこがはがれそうになっていて落ちそうなんですよ。今だれかご自宅いますか?」
住民:
「今、私1人なので…」
不審者役:
「いつ落ちるか分からないから、今日、タダで見てあげるので、ちょっと入れてもらってもいい?」
会社名や名前を名乗らず、理由をつけて家に上がり込もうとする作業着姿の不審者役。こうした際も、大切なのは近所の人の声掛けです。
近所の人役の警察官:
「こんにちは。どうした? 元気? 息子さん?」
住民:
「全然知らない。リフォームの人。屋根がおかしいとか言っていて」
第三者の介入により、不審者役は立ち去りました。
闇バイトかどうかは定かではありませんが、愛知県内では2024年に入り、住宅での強盗事件が8件起きています。また首都圏では闇バイトが絡む強盗事件が相次いでいることから、愛知県警は警戒を強めるとともに、地域の目の強化を訴えています。
参加した地元住民:
「今日、変な人いたよ、とか近所の人に連絡したり(不審者を見たら)声をかけたりすることが大事かなと思います」