トランプ氏の経済政策に「私どもも大変注目」 日銀・植田総裁が経済関係者の質問に答える
日銀の植田総裁は11月18日、名古屋市内で開かれた懇談会に出席し、政策金利については、引き続き引き上げていく考えを示しました。
日銀の植田総裁は、名古屋市内で東海地方の経済団体の関係者らが参加する懇談会に出席しました。この中で植田総裁は日本経済について「緩やかに回復している」との見方を示したうえで、「引き続き政策金利を引き上げていく」と話しました。
その利上げの時期について、植田総裁は…
日本銀行 植田和男総裁:
「先行きの経済・物価・金融情勢次第です。毎回の金融政策決定会合では、その時点で利用可能なデータや情報などから、経済・物価の現状評価や見通しをアップデートしながら、政策判断を行っていく方針です」
従来の方針を改めて強調しました。その利上げの時期にも影響が出てきそうなのが、アメリカ大統領への返り咲きが決まったトランプ氏の経済政策です。東海地方は自動車などの輸出産業が多いことから、参加者からはトランプ氏の公約である「関税の引き上げ」などを懸念する声が上がりました。
これに対し、日銀の植田総裁は…
日銀 植田総裁:
「どういう政策を打ち出してくるか。当然、世界経済に影響大きいアメリカの政策なので、私どもも大変注目しております」
その一方で、個別の政策については「立場上、申し上げるのは適切ではない」としてコメントを控えました。