札幌「すすきの」が夜の街から「昼の街」に変化中 大型複合ビル誕生でインバウンドも増加
「すすきの」は、飲食店など3500軒の店がひしめく「夜の街」として知られていますが、コロナ禍の影響で客足が回復しきれていません。しかし、最近の再開発により、昼間のにぎわいが戻りつつあります。新たに開業した大型複合ビル「ココノススキノ」やオフィスビル開発、外資系ホテルの進出など、「すすきの」の再開発がどのように街に影響を与えているのかを詳しく見ていきます。
「ココノススキノ」の開業と昼のにぎわい
1年前に開業した「ココノススキノ」は、上層階にホテル、地下には食品スーパーが入る大型複合ビルです。年間の集客は計画の1.3倍、1100万人を記録し、好調なスタートを切りました。このビルができたことで、以前は閑散としていた祝日の昼間でも多くの人が集まり、映画やショッピング、フードコートでの食事などを楽しんでいます。
東急不動産SCマネジメントの課長でココノススキノ総支配人の志村敦史さんは、「年代や性別を問わず利用しやすい施設です。夕方に学生がフードコートで勉強をしている姿を見ると『すすきので勉強!?』と思って。それがうれしいですね」と話します。
地元の人も「ココノススキノ」を新たなランドマークとして歓迎しています。東急不動産は「昼も眠らない街」というコンセプトで、幅広い年代の利用者をターゲットにした施設を提供。また、1971年からそのままだった地下鉄駅も同時に改修され、「すすきの」の地下の玄関口も明るくなりました。