タイガー魔法瓶の土鍋ごはんの秘密 「土鍋ご泡火炊き」はシリーズ累計年間10万台以上も売れた商品
タイガー魔法瓶の「土鍋ご泡火炊き」は、甘さ、うまみ、粒立ちを追求した大ヒット商品です。土鍋ならではの高温炊き上げ(最高温度約300℃)と遠赤外線を利用することで、米の甘みとうまみを凝縮させています。おいしいごはんの秘密は、その徹底した製造工程にあります。
老舗工場「ミヤオカンパニーリミテド」の土鍋づくり
三重県四日市市にある老舗工場「ミヤオカンパニーリミテド」をのぞくと、土鍋づくりが行われていました。ここでは、土鍋の形を変えずにしっかりと焼き固めるために、1200〜1300度の高温で焼き締める工程があります。50メートルの長さを持つ窯で、約12時間かけてじっくりと焼き上げます。この工程により、土鍋の形が決まるのです。
精密検査と高付加価値化
焼かれた土鍋は、目視や手触りで欠損や汚れを確認。寸法に狂いがないか精密機器を使ってチェックされます。約1割の土鍋が不合格となりますが、合格した土鍋には釉薬を施し、再び高温で焼き上げることで強度を高めます。その後、音でヒビの有無を調べ、最終的に発熱体(電気を熱へ変換する物質)を定着させるために、3回目の焼きが行われます。
炊飯器本体のこだわり
大阪府のタイガー魔法瓶本社工場では、炊飯器本体の組み立てが行われていました。最新のIHコイルは土鍋に触れる面積が広く、直火のような強い火力を再現します。
土鍋ごはんのおいしさの秘密はほかにも。鉄の内釜と比べて、土鍋は表面に小さな凹凸があるため、ごはんを炊く時に大量の細かい泡が発生します。それがクッションとなり、お米の表面を守ることで粒立ちが良く、しっかりとした食感に。この細かい泡が、極上ごはんの秘密なのです。