「今も悲しい気持ち」 ポケモンGO死亡事故8年 「ながら運転」で息子を亡くした父 撲滅にむけて活動

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愛知県一宮市で、スマートフォンでポケモンGOをしながら運転していた男のトラックに小学生がはねられ、亡くなった事故から10月26日で8年です。小学生の父親は、亡くなった息子からの課題だとして、今も、ながら運転の撲滅のために活動しています。

則竹敬太さん(当時小学4年生)

「横断者注意」と書かれたプレートを持ち通行する車に注意を促している男性がいました。則竹崇智さんです。崇智さんは8年前の2016年にこの場所で息子を失いました。

2016年10月26日、下校中に横断歩道を渡っていた当時小学4年生だった則竹敬太さんは、トラックにはねられ死亡しました。トラックを運転していた男はスマートフォン向けのゲーム「ポケモンGO」をしながら運転していました。いわゆる「ながら運転」です。

8年たった今でも、あのときの光景が思い浮かびます。

則竹崇智さん:
「横断歩道を渡っていた私の息子・敬太が気づかずトラックにはねられ引きずられて10数メートル先の酒屋さんの自販機まで引きずられて、救急搬送されたが残念ながら2時間後に息を引き取った。8年前の悲しい、さみしい気持ちは今も変わらない」

同じ悲劇を繰り返さないため崇智さんは、講演活動などで「ながら運転」の危険性を訴え続けています。

則竹崇智さん:
「敬太への供養というのはこうしたことを広げていく。敬太からは『父さん、こういう事故で悲しむ人を出さないようにしてくれよ』と言われている気がして、私は敬太から課された宿題、それをしっかりと果たしていく。それが私にできる唯一の供養だと」

「ながら運転」するドライバーは後を絶たない

しかし「ながら運転」は後を絶ちません。愛知県警によりますと2024年に入り、自動車の「ながら運転」の検挙件数は、1万1114件となっています。

則竹崇智さん:
「毎日、毎日すれ違う車、何台も何台も『ながらスマホ』している車を見かけます。本当にどうしたらそういった方々に伝わるのか。これだけスマホが浸透していて安易に使えてしまう便利な道具を凶器に変えてしまっている。非常に私が危惧するところ。『ながらスマホ』がどれだけ危険なのか、みなさんに理解してほしいと思っている」

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