江戸時代の豪商・前野家が残した埋蔵金伝説に迫る! トレジャーハンターが赤外線サーモカメラで調査
南知多町には、以前調査が行われたものの何も見つからなかった「忘れられた前野家の埋蔵金伝説」があります。前野家の屋敷は時代と共に切り売りされ、江戸時代の建物は残っておらず、子孫もこの町に住んでいないため、証拠が乏しい状況ですが、今回はトレジャーハンターと一緒に最新の機器を使って調査を行いました。
南知多町でも知る人ぞ知る、前野家の埋蔵金伝説とは?
江戸時代に大型貨物船「千石船(せんごくぶね)」を使った海上交易で巨万の富を築いた前野家。5代目・前野小平治(こへいじ)の時代にその繁栄はピークを迎え、幕府からも一目置かれる存在となりました。
幕府の要請を受けた前野小平治は全国から4万石を超える大量の米をかき集め、「江戸の食糧危機」を救いました。
このような財力や調達能力を持つ前野家は尾張藩から目をつけられ、お家取り潰しの危機に瀕した際、密かに財産を埋めたとされるのが、埋蔵金伝説の始まりなのだそうです。
そんな前野小平治の足跡を追って南知多町にやってきましたが、現在は埋蔵金を捜索する人や信じる人も少なくなっています。このままでいいのか?と思った我々は、ある人物を訪ねることにしました。
最新鋭の機器も導入!埋蔵金探しのスペシャリストといざ捜査へ
埋蔵金探しのスペシャリスト、八重野充弘さん。あの「徳川埋蔵金」の大調査隊を率いるトレジャー業界の第一人者です。実は八重野さん、40年ほど前に一度、南知多町で調査を行ったことがあると言います。
最新機器を使った科学的な調査が可能な今だからこそ、再び探したいという思いがあります。八重野さんが最初に訪れたポイントは、内海の町を一望できる小高い山の上です。なぜここに注目したのでしょうか。