「息子は警察に動物以下の扱いを受けて殺された」愛知・岡崎署の留置場で死亡した男性の父親が県を提訴

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2022年12月に愛知県警岡崎警察署の留置場で勾留中だった男性(当時43)が死亡した事件で、遺族が愛知県に対し、約8000万円の損害賠償を求める訴えを起こしました。

訴えを起こしたのは、死亡した男性の父親(70代)です。訴状などによりますと、2022年12月に岡崎警察署の留置場で勾留中に男性が死亡したのは、「戒具と呼ばれるベルト型の手錠などで両手・両足を拘束されたまま保護室に収容され、5日間にわたり飲食できない状態のまま放置されたから」などとして、県に対し約8000万円の損害賠償を求めています。

この事件を巡っては、岡崎警察署の幹部ら9人が業務上過失致死の疑いのほか、男性を足で蹴るなどした特別公務員暴行陵虐などの疑いで書類送検され、このうち46歳の元警部が業務上過失致死の罪で略式起訴されました。

元警部には罰金80万円の略式命令が出されています。ほかの幹部ら8人は不起訴処分となっています。

死亡した男性の父親は弁護士を通じて、「私の息子は警察に動物以下の扱いを受けて殺されたと思っています。両手両足を縛られ、水も飲ませてもらえないまま、息子は亡くなりました。大勢の警察官が関わって、皆で息子を虐待していても、1人の警察官に罰金80万円の略式命令が出ただけで終わりでした。息子の無念な気持ちを思わない日はありません。警察の留置施設で何が起きているのかを、しっかり監視できる仕組みを作ってほしいと願っています」などとコメントしています。

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