「QRコードの活用は沿線の活性化にも」東海地方の鉄道会社 タッチ決済で改札を通過する取り組み広がる
東海地方の鉄道各社で、QRコードで改札を通過する取り組みが広まっています。なぜ、各社がQRコードの導入、または検討を進めているのでしょうか。
名古屋鉄道はクレジットカードの「タッチ決済」やQRコードのデジタルチケットで乗車できる実証実験を開始しました。
JR東海では、在来線のJR名古屋駅や多治見駅、中津川駅で12月まで、名鉄などともに、QRコード乗車券の実証実験が行われています。東海道・山陽・九州新幹線では2021年から、ネット予約サービス「EXサービス」で、訪日外国人向けにQRコードで乗車できるサービスが導入されています。
近鉄は2023年3月から、QRコードを活用したデジタルきっぷサービスを近鉄名古屋駅など7駅で導入しています。名古屋市交通局は、現在の導入はありませんが、QRコードでの乗車の検討を進めているということです。
なぜ、各社がQRコードの導入、または検討を進めているのか。鉄道を含む交通について、総合的に研究している、運輸総合研究所の渡邉洋輔研究員に話を聞きました。
運輸総合研究所 渡邉洋輔研究員:
「QRコードを使ったデジタルチケットサービスになることで、いつでもどこでも購入できるとか、新しいいろんな町や沿線と連携した商品が作れるということで、移動の創出とか、沿線の活性化を図るというところで、デジタルチケット、QRコードを使ったデジタルチケットが開発が進んでいます」
―――海外でもQRコード乗車は進んでいるのでしょうか。
運輸総合研究所 渡邉洋輔研究員:
「特に中国の地下鉄はQRコードでの乗車が非常に多くなっているという状況です。そのほかロンドンでは、地下鉄ではないんですが、在来線といいますか旧国鉄線といったところでは、QRコードを使った乗車券サービスが行われているという状況です」
―――今後、私たちの改札を通る方法は変わっていくのでしょうか。
運輸総合研究所 渡邉洋輔研究員:
「ICカードは日本ではこの後も主流にはなっていくと思うんですけど、いろいろな各地で実証実験なども行われて、実際にサービスをいろいろと進められている状況です。今後もこのQRコードを活用した乗車券サービスというのは、広がっていくのではないかなとは思います」