「トヨタがEVすべてを内製化するという大宣言」 トヨタバッテリー出発式で豊田章男会長語る
2024年3月にトヨタ自動車の完全子会社となった「プライムアースEVエナジー」が10月1日、社名を「トヨタバッテリー」に変更し、関係者が新たな門出を祝いました。
プライムアースEVエナジーは、1996年にトヨタ自動車と現パナソニックが出資して誕生した、車載電池を生産する会社です。初代から3代目までのプリウスと現行のセンチュリーに搭載されているニッケル水素電池や、4代目プリウスのリチウムイオン電池などを製造してきました。
2024年3月にトヨタ自動車の完全子会社となり、10月1日に社名をトヨタバッテリーに変更。記念式典が行われました。会場は、トヨタグループ創始者の豊田佐吉が生まれた静岡県湖西市にある新居工場です。トヨタ自動車の豊田章男会長や、トヨタバッテリーの岡田政道社長など関係者が出席し、新たな門出を祝いました。
式典後、取材に応じた豊田章男会長は、グループ創業の地で「トヨタ」の名がつくバッテリー会社を始動させることについて、「トヨタがバッテリーも含めたすべての要素・技術・部品を内製化するという大宣言と思ってもらっていい」と語りました。
トヨタバッテリーは今後、新居工場で2026年からバッテリーEV(BEV)用のリチウムイオン電池の生産を始めるほか、新たに立ち上げる福岡県苅田町の工場で2028年から次世代BEV用のバッテリーの生産を目指しています。