「頂き女子りりちゃん」の控訴審 懲役8年6ヵ月に減刑も名高裁「一部弁済がされるも刑事責任は相当重い」
頂き女子りりちゃんを名乗り、男性から1億5000万円以上をだまし取った罪などに問われた女の控訴審で、名古屋高裁は一審の判決を退け、懲役8年6ヵ月、罰金800万円の判決を言い渡しました。
起訴状などによりますと、頂き女子りりちゃんこと渡邊真衣被告は、恋愛感情を利用してマッチングアプリなどで知り合った男性3人から約1億5600万円をだまし取った詐欺の罪などに問われています。一審の名古屋地裁は渡邊被告に対し、懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡しましたが、弁護側が量刑を不服として控訴していました。
9月30日の判決公判で、名古屋高裁の田邊三保子裁判長は「愛情に飢えた被告がホストに食い物にされた事情などを考慮しても、刑事責任は相当重い」と指摘した一方で「被害者に対して一部弁済がされている」などとして、一審の判決を破棄し、渡邊被告に懲役8年6ヵ月、罰金800万円の判決を言い渡しました。