伊勢湾台風の語り部は人工知能=AI 小学生の質問に的確な回答 体験者の高齢化で記憶の断絶危惧
子どもたちが話をしている相手は…バーチャル空間のキャラクターです。愛知県弥富市立桜小学校でAI=人工知能を使った防災講座が開かれました。
テーマは発生から2024年で65年の伊勢湾台風です。伊勢湾台風の基本的な情報や体験談などを学習したAIが、子どもたちの質問に対して適切な回答を選び出し答える仕組みです。
伊勢湾台風の記憶を語り継いでいきたいと、防災や減災を研究している団体が開発しました。
中部地域づくり協会 地域づくり技術研究所 犬飼一博所長:
「伝える人も高齢化していて、みんなに伝える機会が減ってきている。そういう(AIの)ツールを使って、未来につなげられないかと考えた」
体験した子どもたちは…
小学生:
「意外と思った以上にちゃんと答えてくれて、えー、そんなことがあったんだと思って、すごい分かりやすかった」
「家の屋根が飛んで行ったりして、とても怖かったんだなと思った」
「伊勢湾台風AI対話システム」は、名古屋大学で開かれている企画展に9月26日から展示されます。