「犯人が検挙されて初めて殺害された人の無念を晴らせる」 愛知・豊明市一家4人殺害から20年 遺族訴え
愛知県豊明市で母子4人が何者かに殺害された事件から、9月9日で20年です。特別捜査本部が設置されている警察署では遺族による講話が行われ、遺族は「母が生きている間に犯人を検挙してほしい」と改めて訴えました。
殺害された利代さんの姉 天海としさん:
「なぜなんだろう。悔やんでも悔やみきれず、自分を責めました」
天海としさん62歳。20年前の9月9日、妹と甥と姪を何者かに殺害され失った、犯罪被害者の遺族です。
2004年9月9日、豊明市の住宅で加藤利代さん当時38歳と長男の佑基さん、長女の里奈さん、次男の正悟さんの家族4人が何者かに殺害され、家は放火されました。警察はこれまでに、述べ約5万5000人の捜査員を動員してきましたが、未だ犯人の特定には至っていません。
事件を風化させてはいけない… 警察官の若返りが進む中、9日、特別捜査本部が設置されている愛知警察署では、天海としさんが捜査員ら約70人に、犯人を検挙してほしいと改めて訴えました。
天海としさん:
「犯人が検挙されて初めて、殺害された人の無念を晴らし、正義が勝つのだということを立証できます。母も今年86歳になりました。母が生きている間に、どうか犯人を検挙してください。よろしくお願いします」
事件に関する情報提供は愛知警察署・特別捜査本部で受け付けています。
(0561ー39ー0110)