陸上自衛隊の最新戦闘車「MCV」が車体感覚を養うために街中を疾走 車内はエアコンを完備 愛知県豊川市
愛知県の東三河エリアにある豊川市といえば、豊川稲荷があることで有名な街。そんな豊川市では、街の中を戦車が疾走するという驚きの光景が当たり前なんです。
実際に豊川市へ行ってみると、轟音を上げながら一般道を走る戦車をさっそく発見。そのダイナミックな光景には、豊川市民たちも目が離せない様子です。
街中に現るタイヤ付き戦車!?
一般の車と変わらないスピードで豊川の道路を走り抜ける戦車。戦車の上部からは2名の隊員たちが顔を出し、周囲をしっかりと見張っています。
走り抜ける戦車をよく観察すると、気になる点が。戦車にはキャタピラーが付いているイメージですが、豊川市で走っている戦車は大きなタイヤが付いています!
豊川の街を走るタイヤ付きの戦車の正体は、陸上自衛隊豊川駐屯地に所属している「16式機動戦闘車」。通称MCVと呼ばれるこの戦闘車は、全長約9メートル、幅と高さは約3メートル、重量が約26トンと大型バスと同じぐらいのサイズとなっています。
MCVが豊川駐屯地に配備されたのは2024年3月。最近配備されたばかりなので、車体感覚を養うために、豊川市や豊橋市の道路を実際に走って訓練を行っているんです。もちろん、市街地走行の前には駐屯地内でしっかり訓練を行い、十分な運転技術を身につけています。
最新の戦闘車はオートマチック仕様
陸上自衛隊の担当者によると「最高で高速道路が走行できるくらい」の速度が出るというMCV。意外なことに、マニュアルではなくオートマチック車になっているといいます。車内にはエアコンも備え付けられており、快適に移動できるようになっているそうです。
とはいえ、車幅が大きいMCVの運転には高い技術が必要とのこと。特に左側は見えないため、感覚をつかむのが大変難しいといいます。