企業が頭を悩ませる外国人労働者の研修時の「言葉の壁」 解決の秘策は仮想現実=VR 社外販売で一石二鳥
日本で働く外国人が増え続ける中、企業の研修現場を悩ませているのが「言葉の壁」です。問題の解決のため、名古屋の自動車部品メーカーが目を付けたのは、「仮想現実=VR」の世界でした。
VR技術で工場作業を疑似体験
工場の作業を疑似体験できる仮想現実・VR動画。この動画が作られたのが、大同メタル工業の関連工場です。同社は「すべり軸受け」という部品で世界トップシェアを誇ります。車のエンジンのピストンのなめらかな動きを生み出す大切な部品を製造しています。
最後に作業内容に合わせて外国語で注意事項を入力すれば、VR研修動画が完成します。これにより、フィリピン人の従業員も効率的に作業手順を学べるようになりました。
このVR動画制作ソフトの導入で、大同メタル工業では研修時間を3分の2に短縮できました。同社は2020年10月からVR動画制作ソフトの販売業務も開始し、これまでに25社に販売しています。