「人事への影響なかったで通るわけがない」 名古屋市教委の金品授受問題で人事への影響限定的とする報告書

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最終報告書を受け取る河村市長

名古屋市教育委員会が、複数の教員団体から金品などを受け取っていた問題で、調査チームは8月28日、最終報告書をとりまとめ、河村市長に手渡しました。

これは、市教委の人事を担当する教職員課が複数の教員団体から、校長などの推薦名簿とともに、金品を受け取っていた問題です。

問題発覚後の2024年2月に、外部の有識者で構成される調査チームを立ち上げ、これまでに延べ276の人と団体へ聞き取り調査を実施してきました。その結果を最終報告書としてとりまとめ、28日、河村市長に手渡されました。

最終報告書では、「名簿や金品を受け取ったことで、人事が不当にゆがめられたことは確認できなかった」とした一方で、「市民の疑惑や不信を招く不適切な行為」と厳しく非難しました。

また、元市教委の人物に人事案を示して意見を聞く「内覧」を行っていたことについては、「人事への影響はごく限定的なものだったが、地方公務員に課せられた守秘義務上、問題のある行為で極めて不適切」とまとめました。

調査結果を受けて、河村市長は…

名古屋市 河村市長:
「人事への影響がなかったで通るわけがない。この調査では限界がある。市民の皆さんからどうやったら信頼回復できるのか、構造を根本的に変えないといけない」

調査チームは再発防止策として、教員出身者のみで運営している教育委員会の組織形態の見直しや、教員人事制度の改善などを求めました。

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