国内外から観光客が続々 瀬戸内海に浮かぶ「豊かな島」豊島の魅力とは 過去には誹謗中傷も
今、国の内外から観光客が続々とやってくる島が瀬戸内海にあります。名前は「豊かな島」と書いて「豊島(てしま)」です。一体どんな魅力があるのか探りました。
浜辺にあるベンチのようなアート作品。オーストラリアの現代美術家と建築家が共同で手がけました。
テレビせとうち 小野桃果アナウンサー:
「ゆったりとした時間の中で、海と空に包まれているような、そんな感じがしますね」
そしてこちらは、眠っていた古民家を改築して作った建築のアート。その名も「島キッチン」です。中では、豊島で暮らす“お母さん”たちが、瀬戸内の海の幸と、島で採れた旬の野菜をふんだんに使ったメニューを提供しています。
島キッチン 田中 昌子さん:
「朝とれた瀬戸内産のマダイです」
アートを入口に、食や自然も満喫できるのが豊島の魅力です。
来島客:
「あえてノープランで癒やされに来ています」
来島客:
「仕事のこととかを忘れられて、非日常感を味わえます」
かつて産業廃棄物不法投棄が起こった島
しかし、この島には忘れてはならない歴史があります。豊島は、国内最大級の産業廃棄物不法投棄が起こった島。豊かな水と大地、島民たちの平穏な暮らしは、危機にさらされました。廃棄物処理事業は完了したものの、現場が元の姿に戻り、住民へ返還される目処はまだ立っていません。
さらに、島で暮らす人たちは、風評にも心を痛めてきました。