モバイルバッテリーから火が噴き出す リチウムイオン電池は「暑さ」と「衝撃」に弱い 真夏の事故に注意
製品の安全調査などを行うNITEが実験映像を公開しました。映像では、夏の炎天下で車に放置していたモバイルバッテリーが徐々に膨らんでいき、煙が上がり、勢いよく火が吹き出していました。
モバイルバッテリーに使われているリチウムイオン電池は、暑さに弱く、40℃以下での使用・保管が適切とされています。高温の場所では異常発熱し、発火する恐れがあるということです。
特に真夏に注意が必要なのは、車のダッシュボードで、日差しが当たると70℃を超えることがあり、注意が必要です。
携帯用扇風機にもリチウムイオン電池が使われていますが、暑さはもちろんのこと、地面に落とすなどで強い衝撃が加わると、バッテリー内部が破損し、破裂や発火の恐れがあるということです。
NITEによると、リチウムイオン電池が使われている製品の事故件数は、他の月に比べて7月と8月が多いということで、注意を呼び掛けています。
NITE 製品安全広報推進官 山崎卓矢さん:
「(リチウムイオン電池は)高温が苦手。衝撃が苦手。そういう特性があるということを十分認識して使っていただければと思います」
※山崎の「崎」はたつさき