「子どもはどんなお母さんでも大好き」防げなかった小1女児虐待死 専門家は児相の状況判断に疑問

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心理カウンセラー「一連の対応が不適切」

心理カウンセラーの山脇由貴子さん

奈桜さんの死を防ぐことはできなかったのか。元児童相談所職員で、心理カウンセラーの山脇由貴子さんに話を聞きます。

専門的機関の視点から施設入所の判断をすべきだった

一時保護

――今回の児童相談所の一連の対応は適切だったのでしょうか。

「私は不適切だったと思っています。まず、2回目の保護はあってはならないことだと思います。家に帰すのではなく、施設入所の方向で即座に進めるべきだったと思います」

――つまり一時保護解除の時点で何かしら判断に誤りがあったのではないか、と。

「親の評価が間違っていたのだと思います」

――その後、2度目の保護があり、2023年6月9日に解除されています。この判断についてはいかがでしょうか。

「これが本当に間違っていたと思います。子どもが『家に帰りたい』と言ったため解除になったとのこと。子どもの意思は大事です。しかし、児童相談所は専門機関になるので、2度目の保護に至った経緯、あざがあること、親の評価の見直しをして、専門的機関の視点として施設入所という判断は子どもの意に反してもできたはずですし、すべきでした」

2度目の保護が起こっている時点で異常事態

一時保護の解除の根拠は3つです。

・奈桜さんに虐待を疑う発言がなかったこと
・「家に帰りたい」という発言があったこと
・母子の関係が良好だったこと

――この3点の根拠は乏しいのでしょうか。

「子どもは、お母さんがどのようなお母さんだとしても大好きです。今回の場合、お母さんが虐待者ではありません。そのため『帰りたい』と言うと思います。子どもには状況を正確に判断する判断力がないので、だからこそ児童相談所という専門機関としての判断が必要になってきます。

2度目の保護が起こっている時点で、異常事態です。家には帰せないという判断をすべきだと思います。根拠は流れや、状況証拠、傷やあざを集めれば必ずより強い根拠になると思います」

――客観的な視点で、別の根拠があったはずなのですね。

「保育園からの通報の時点で、1つの根拠になります。2度目の保護になっている時点で親の養育能力が低いことの根拠にもなります。傷や痣も実際あるため、暴力振るわれている根拠もあり、たくさんの根拠は今回もあったと思います」

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