溺れそうになったら「助けて」と叫ぶのはNG行為 大の字になって「背浮き」で救助を待て

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2023年に東海3県で水の事故に遭ったのは143人でした。このうち、ほぼ半数の72人が亡くなっています。

水難学会の斎藤秀俊理事は、水の事故に遭う人のほとんどが「着衣」、服を身に付けた状態だと指摘します。日焼け対策のため、Tシャツやラッシュガードなどを身に付けたまま水辺で遊ぶ人も多いと思います。

着衣で水の中に入るリスクと対策について、斎藤理事に詳しく聞きました。

命を守るために取るべき行動は…

溺れてる人を見たら助けに行かない、119番してペットボトルなどを投げる

水難学会 斎藤秀俊理事:
「服を着たまま水の中入ると、(服が体に)まとわりつくっていうのがあります。服の分だけ水の抵抗が増えるので、手足を動かそうとすると動きは鈍くなる」

万が一、水の事故に遭ったらどうしたらいいのでしょうか。

水難学会 斎藤秀俊理事:
「手を挙げて助けを求めるのは、やってはダメです。手を出すと、手が表に出た分だけ顔が水の中に沈む。『助けて』って呼ぶのもダメ。肺の中の空気は、浮き輪の代わりになる。肺の中の空気を出すことは、浮き輪がしぼむのと同じ」

命を守るために取るべき行動は…

水難学会 斎藤秀俊理事:
「まず呼吸をすることを考えればいいんです。溺水の第一歩は呼吸が止まるところですから。呼吸が止まらないように常に呼吸ができるようにしてあげればいいと。一番簡単なのが、大の字になって『背浮き』という方法になります。『背浮き』の場合は服は着ていれば着ているほど安定してきます。あと靴は、中に空気が入っているので、脱がないできちっと履いているといいです」

水の事故で溺れている人を見つけた場合は…

水難学会 斎藤秀俊理事:
「溺れてる人を見たら、助けに行かないでください。すぐに119番通報する。それからペットボトルみたいな浮具を投げるということをやってほしい」

水辺で遊ぶ際に守ってほしいこと

ひざ下水深を守る

もうすぐ夏休み。水辺で遊ぶ際に守ってほしいことがあるといいます。

水難学会 斎藤秀俊理事:
「まず1番最初に、海でも川でも何でも『ひざ下水深』を守ればいい。とにかくひざ下水深を守る。親子連れであれば、お父さん、お母さんとお子さんが一緒に水に入って、水の中で一緒に遊んでほしい。子どもだけで川とか海に近づかないような(夏休みの)日々を作ってほしい」

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