「湧水思ったより少ない」リニア工事 国のモニタリング会議の委員が山梨県のボーリング調査を視察
当初の整備計画が大幅に遅れているリニア中央新幹線について、国土交通省のモニタリング会議の委員が7月15日、山梨県内で再開されたボーリング調査を視察し、調査による湧き水の量などを確認しました。
視察したのは地下水の専門家などでつくる国土交通省のモニタリング会議の委員4人で15日は、山梨県の山中のボーリング調査の開始地点を訪れ、調査による湧き水の量などを確認しました。
このボーリング調査は、リニア中央新幹線の本線ではなく、地質調査用のトンネルを掘るために行われる調査ですが、掘削により静岡県の地下水が山梨県に流れ出る恐れがあるとして、静岡県の川勝平太前知事が中止を求めていました。
一方、JR東海は設備のメンテナンスを理由に調査を中断していましたが、川勝前知事が辞職した後の2024年5月に再開しています。現場を視察した委員は…
リニア静岡工区モニタリング会議 矢野弘典座長:
「(湧水量は)思ったより少ない。やってみなければわからないが、その場合にいかに迅速に対応するか」
JR東海は今後、大井川利水関係協議会の了解を得た上で、静岡県内のボーリング調査にも着手したい考えです。