暑さによる疲労で起きる「夏型事故」 原因は疲労蓄積や長時間運転 「コメンタリー運転」で対策を

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「夏型事故」――。この言葉を聞いたことはありますか? 「夏型事故」とは、夏の暑さからくる気の緩みや疲労などが影響して起きる事故のことです。夏型事故を防ぐ方法について、JAF愛知支部の吉田英治さんに解説してもらいました。

夏型事故はなぜ起きるのか

重大事故につながりやすい夏型事故

――夏型事故が起きる原因は「疲労蓄積」「長時間運転」とのこと。詳しくお聞かせください。

「春夏秋冬、年中漫然事故は起きるものです。中でも夏は気温上昇による蒸し暑さから夏バテになり、疲労が蓄積します。また、暑さによって真夏の夜は寝苦しく、寝不足にもなりがちです。居眠り運転や漫然運転に陥りやすい時期になります。

さらにお盆休みは各地で渋滞も発生しやすいです。長時間運転による集中力や判断力の低下が懸念されます」


――重大事故につながりやすいのですね。

「各地で軽微な事故が非常に多いです。気の緩みによる事故から死傷者が発生する重大事故に発展しやすくなっています」

正午から午後3時は特に注意

暑さによる疲労が溜まりやすい

――注意すべき時間帯は正午から午後3時、日差しなどの要因でしょうか。

「日差しの強い時間帯のため、車内でエアコンを使っていても、ガラスを通して輻射熱も避けられず、暑さによる疲労が溜まりやすいです。この時間帯は特に気をつけてもらいたいです。まぶしくて見えづらいときもあるので、注意が必要です」

「コメンタリー運転」が効果的

――夏型事故の対策として効果的な「コメンタリー運転」について教えてください。

「運転中に見たこと、考えたことを判断したこと、操作したことなど、注意しなくてはいけない部分を実況中継のように口に出しながら運転する方法です。口に出すことによって眠気防止にもなります。また、自分の声を聞くことによって確認の精度も上がり、見落とし防止につながります」

夏だけでなく、日ごろから十分に注意して安全運転を心がけましょう。

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