大須演芸場2代目の席亭 足立秀夫さん死去 90歳
名古屋市中区の寄席「大須演芸場」の元席亭・足立秀夫さんが亡くなっていたことが分かりました。90歳でした。
足立さんは1973年に大須演芸場の2代目席亭に就任。不動産業でもうけた多額の資金を投入して経営に取り組みますが、厳しい客入りが続き、何度も閉館の危機に直面します。
駆け出し時代の明石家さんまさんが1975年に出演した際には、楽屋の机の裏側に「きょうも客なし 明日は?」との落書きを残したほどでした。また、ビートたけしさんもツービートとして舞台に上がっていて、たけしさんが署名したギャラの領収書が長年、保管されていました。
大須演芸場は2014年に家賃滞納で一旦閉館し、「高須クリニック」の高須克弥さんが足立さんへの支援を表明するなどしましたが、2015年、新たな体制で再開しています。
足立さんの親族によりますと、足立さんは席亭を退いた後も大須に一人で暮らしていて、2024年5月14日に自宅を訪ねた際、亡くなっていたということです。