都知事選結果を受けて「永田町の風」は 自民党総裁選への影響と解散総選挙の時期 政治ジャーナリスト解説

政治 友だち追加

7月7日行われた東京都知事選挙で小池百合子さんが3回目の当選を果たしました。国政への影響はあるのでしょうか。

小池百合子知事:
「これから東京大改革、バージョンアップしていかなくてはならない。どうやって1400万人の都民の命と暮らしを守っていくか]

任期満了に伴う東京都知事選挙は、無所属で現職の小池百合子さんが291万票あまりを獲得し、3選を果たしました。次点は、広島県安芸高田市の前市長、石丸伸二さんで165万票あまりを獲得し、3位の前参議院議員、蓮舫さんを37万票あまり上回りました。

56人が乱立した東京都知事選挙 与党の支援をうけた現職の小池百合子知事が圧勝

小池都知事はステルス戦略を展開

今回の都知事選挙で都民に選ばれたのは、自民党と公明党、地域政党の「都民ファーストの会」から支援を、国民民主党都連から支持を受けた現職の小池知事でした。

しかし小池知事は裏金問題を始めとする与党に吹く逆風を懸念していました。そこで採った戦略が「ステルス選挙」です。街頭演説で与党幹部と並び立たないなど政党色を薄めた選挙戦を展開しました。

この選挙は今後の政局にどう影響するのか、政治ジャーナリストの青山和弘さんに聞きました。

岸田さんは総裁選出馬に迷っているのではないか

岸田総理は周辺に「出たいけど格好悪いことにはなりたくない」と話す

―――今回の都知事選は自民党にとって追い風になったか

政治ジャーナリスト 青山和弘さん:
「自民党がステルス選挙をやったので自民党が勝ったというイメージを持っている人はほとんどいない。自民党幹部も『今回はホッとひと息はついたけれど、手放しで喜べる結果じゃない』と言っている。

というのも、一緒に行われた都議会議員の補欠選挙は自民党は2勝6敗。『できれば4勝、最低でも3勝したい』と幹部は言っていて、2勝に終わったというのは自民党の人気のなさが変わっていないと印象付けている。岸田政権にとって追い風になるようなものではない

9月には総裁選挙もある中、岸田総理は7月8日の視察で…

岸田総理:
「先送りできない課題に全力で取り組んでいかなければならない。それ以外のことについては考えていない」

政治ジャーナリスト 青山和弘さん:
「岸田さんは『出たい』と思っているのは間違いない。側近に取材しても『出たい』(と言っている)。ただ、本人は迷っている。

なぜかというと、このまま出ても勝てない可能性がある。岸田さんは出たいけど格好悪いことにはなりたくないと周辺に話している。8月のお盆明けに最終判断すると思うが、勝てそうにないと思ったら出馬を断念する可能性は十分あると思っている。

さらに出た場合勝てるか、私は厳しいと思う。衆議院、参議院選挙の顔を選ぶ選挙なので、やはり岸田さんでは戦えないというのは変わっていない」

おすすめの記事

おすすめの記事

アクセスランキング

アクセスランキング

ページトップへページトップへ