「鬱になった私を救ってくれたのはランニング」志村美希さん 陸上系インフルエンサーとして走る喜びを発信
6月に名古屋市で開催されたジョギングとごみ拾いを掛け合わせた次世代SDGsスポーツ「プロギング」。スペシャルアンバサダーとして参加して、プロギングを体験していたのが陸上系インフルエンサーの志村美希さんです。
SNSなどのメディアを通してランニングや陸上競技の魅力を伝え、フォロワー20万人を超える人気インフルエンサーとなった志村さん。SNSで陸上について発信するようになったきっかけや、プロギングを体験して感じた魅力について話を聞きました。
6月1日に名古屋市の久屋大通公園エンゼル広場で開催されたプロギングイベント「Nagoya Plogging Weekend difference supported by Alpen NAGOYA in ミライLabo」。
普段からジョギングをしている人から、体力に自信がないけど参加してみたい初心者まで、男女合わせて169人が参加。久屋大通公園をスタートして栄から納屋橋、丸の内など北西方面で折り返し、再びスタート地点に戻ってくる「アルペンコース」や、久屋大通公園を南に下り記念橋を西へ、空港線前を北上し池田公園を巡る「サクラコース」など全6コースが用意され、ジョギングしながらごみ拾いをしました。
その中でも最長約5キロの「アルペンコース」を先導するスペシャルアンバサダーとしてプロギングに参加したのが、陸上系インフルエンサーの志村美希さんです。
志村さんは学生時代、陸上競技800mでインターハイや全日本インカレ、日本選手権など数多くの全国大会に出場し入賞。現在はモデル・イベントゲスト・広告等、マルチに活躍。SNSなどのメディアを通してランニングや陸上競技の魅力を伝え、フォロワーは20万人を超える人気インフルエンサーです。
志村さんが陸上の魅力についてSNSで発信するようになったのは、ある辛い経験からでした。
うつ病になり引きこもりがちに 救ってくれたのはランニング
―――どのような経緯でSNSで発信されるようになったんですか?
志村美希さん:
私は元々、陸上競技の800mをやっていて全国大会に出場したりしていました。4年生のラストイヤーは無観客試合が多かったので寂しさを感じていましたが、SNSを通じての応援に励まされてきました。Twitterのフォロワーは3年生のインカレの頃から増えて、ライブ中継を見てくれた方からたくさんの声をかけてもらえるようになったんです。
その後、大学を卒業して競技を引退してからは、社会人として1年間ヨガのインストラクターをやっていましたが、うつ病になってしまって引きこもりがちになった時期がありました。その時に「走り出してみようかな、外に出ようかな」って思って、鬱になった私を救ってくれたのがランニングだったんです。
ランニングは気持ちが沈んでしまった日でも、5分ぐらい走るだけで気持ちが軽くなるんです。ランニングのマイナスなイメージ、「キツイ」とか「追い込まなきゃいけない」っていうイメージじゃなくて、ランニングは「もっとゆるく楽しくやっていいんだよ」ってことを発信したくて、フォロワーの皆さんにランニングの魅力を発信しています。