かんきつ類を朝食べると「しみ」ができやすいのは本当なのか 大学教授「気を付けるべきは皮」

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強い日差しを感じるこの季節、日焼けが原因の「しみ」や「そばかす」が気になる方も多いと思います。ビタミンCをとると、しみやそばかすの原因となるメラニンの生成を抑えられるといいますが、「朝にかんきつ類を食べると、しみができやすくなる」とのウワサも。果たして本当なのか、駒沢女子大学健康栄養学科の西山一朗教授に話を聞きました。

ソラレンは紫外線に対する肌の反応を強める

駒沢女子大学健康栄養学科の西山一朗教授が解説

一部のかんきつ類には「ソラレン」という成分が含まれています。このソラレンは紫外線に対する肌の反応を強める作用があり、しみやそばかすの原因となる色素、メラニンが過剰に作られるようになってしまうんです。

ソラレンは、体内に入ってから約1時間~1時間半後に血中濃度がピークになり、5時間程度で排出されます。つまりソラレンを摂取してから1時間後~5時間後までは要注意です。摂取したのが朝だとちょうど紫外線の強い時間帯に紫外線を吸収しやすくなってしまうそうです。

ところが、西山教授は「気にしすぎなくていい」といいます。肌に影響を与える可能性があるソラレンの摂取量は20ミリグラム以上。安全性を考えると10ミリグラムです。

ソラレン10ミリグラムはレモン約200個相当

ソラレン10ミリグラムに達する量

特にソラレンが多いのは、かんきつ類のグレープフルーツライム、レモン、そして野菜のセロリやパセリです。アメリカ化学会のデータによると、100グラムあたりに含まれるソラレンの量は下記のとおり。

・グレープフルーツ2.19ミリグラム
・ライム0.5~0.92ミリグラム
・レモン0.033ミリグラム
・パセリ1.14~3.8ミリグラム
・セロリ0.025~0.8ミリグラム

ソラレンが10ミリグラムに達するには、グレープフルーツは450グラムの約1.5個、ライムは1~2キログラムの30~60個、レモンは約30キログラム、数にして約200個、パセリは260~880グラム、セロリは1.25~40キロを食べないといけません。

野菜ジュースやスムージーは皮をむく

スムージーなどをたくさん飲むと、10ミリグラムを超えてしまう可能性

ただし、西山教授は注意すべきこともあるといます。ソラレンを多く含むかんきつ類や野菜をミキサーにかけた、スムージーや野菜ジュースです。固形より口にしやすいため、ついついたくさん飲んでしまうと、ソラレンの量が10ミリグラムを超えてしまうかもしれません。

またかんきつ類の場合、ソラレンは果汁や果実より皮に大量に含まれています。果実にほとんどソラレンがないオレンジも皮にはソラレンがあるので注意が必要です。スムージーや野菜ジュースに入れる場合は、皮をむいてからにしましょう。

キウイフルーツはソラレンを含まずビタミンCが豊富

「キウイフルーツがオススメ」と西山教授

かんきつ類を皮ごと使ったドライフルーツやレモンの蜂蜜漬け、ジャムやシロップなどにも注意が必要です。過剰な量でなければ影響はないそうですが、念のため食べすぎには注意しましょう。西山教授は、「ソラレンについて不安をあおる記事もあるが、果物に多く含まれるビタミンCは肌の味方なので、食べる量やタイミングを考えて積極的に摂取してほしい」と話していました。

オススメなのはキウイフルーツといいます。市販の果物の中でビタミンCが豊富なうえ、ソラレンを含んでいないとのこと。ぜひ食卓に取り入れてみてください。

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