「JR東海はもう少し真摯に関係者に向き合ったほうが良い」 静岡県・鈴木新知事が語る“JR東海の印象”
また、5月には岐阜県瑞浪市でリニアの工事が原因とみられる井戸などの水位が低下する問題が明らかになっています。
石井俊大アナウンサー:
「これについては率直にうかがって、どんな感想を持たれましたか」
鈴木康友 静岡県新知事:
「そういう問題が生じたということについては信頼性などの点で、不安感を生じさせることになったことについては遺憾」
特に問題視していたのが。
鈴木康友 静岡県新知事:
「発表・連絡が遅かったということがそれが一番大きな問題。なぜすぐに連絡しなかったのか」
JR東海はこの問題を2月に瑞浪市に報告していましたが、岐阜県への報告は5月に入ってからでした。
鈴木康友 静岡県新知事:
「連絡や説明が遅ければ遅いほど、それは不信につながりますので」
石井俊大アナウンサー:
「もう一点、JR東海に対する印象はいかがですか」
鈴木康友 静岡県新知事:
「もう少し真摯にいろんなステークホルダーというかね関係者に向き合ったほうがいいのではないかと思う。もっと流域市町の皆さまと熱心に話し合ったり、訪問して人間関係を築いたりしてと、お願いしたこともあります。ただ、そこまで至っていないという感じがします」
鈴木康友さんが静岡県新知事となることでリニア工事の今後は、どうなるのか。最後に静岡県政とリニアについて取材してきた記者に聞きました。
共同通信社静岡支局 平川裕己記者:
「鈴木氏は川勝前知事が頻繁に使用していた『命の水を守る』という表現を多用するようになったり、川勝氏の県政運営を評価する場面が選挙戦後半でかなり増えた。JR東海への不信感が(岐阜県の)水枯れ問題で県内各地で高まっていたり、住民が不安に思っていたりすることもあり、あくまで(リニア)推進派の鈴木新知事ではあるが、早期にリニアが(着工へと)進んでいくというのは考えづらい」