小塚崇彦さんが語る宇野昌磨選手の引退 「宇野くんらしい引退会見。愛知の星、ここから輝いてほしい」
フィギュアスケートの宇野昌磨選手の引退記者会見が、5月14日に行われました。晴れやかな表情でファンに感謝を伝えたほか、競技生活への未練については「正直、全くない。本当によく頑張った」と話しました。
フィギュアスケートで元日本代表だった小塚崇彦さんは、今回の引退会見をどのように見ていたのか、話を聞きます。
「やりきった」という気持ちが引退につながったか
――宇野選手の引退会見をご覧になってどのように感じましたか。
「“全力”というキーワードがたくさん出てきた会見だと思いました。とても宇野くんらしい、明るい引退会見だったと感じます」
――宇野選手は普段はどのような後輩ですか。
「とても親しみやすいです。先輩・後輩、どちらからもかわいがられるような人柄ですね。本当に会見の通りの選手だったと思いますし、これからもそのスタンスは変わらないのではないかと思います」
――引退を考えたきっかけについて、共に戦ってきた仲間が引退したことを挙げていましたね。
「僕自身も26歳で引退をしました。全日本選手権に行ったときに、周りを見渡すと若い選手ばっかりで『仲間はどこに行ってしまったのだろう?』という気持ちになりました。そうした寂しい気持ちがあったと思います。
それだけではなく、宇野選手が会見で話していましたが、やりきったという気持ちが一番強かったので、引退につながったのではないかと思います」
「幅広く輝いていってほしい」
――宇野選手のセカンドキャリアとして、今後はアイスショー等が中心になってくるのでしょうか。
「アイスショーに出演することが決まっていますし、プロのフィギュアスケーターとしての活躍が楽しみです。また、所属しているトヨタ自動車とも良い関係を築いて進んでいくとのことなので、フィギュアスケートの世界だけでは成し得なかったことも、より広く深く挑戦していってくれるのではないかと期待しています」
――先輩として、宇野選手のどのような未来を想像しますか。
「“愛知の星”だと思っています。昔から頑張っている選手なので、少しゆっくりしてもらいつつ、ここからまた幅広く輝いていってほしいです」