養老トンネルの掘削現場ではマンモスが大活躍! 地下でうごめく激レア作業車 工事のスペシャリストに迫る
そして、固まったセメントに再び穴を開けて棒を差し込み、留め具のようなものを付けていく。岩盤、アーチ鋼、コンクリートを一体にし、次の爆破で山が崩れないように補強するのだ。
前代未聞のハプニング!? 工事現場の珍客
トンネルを掘り進めていると、緊急事態が発生! 作業員たちが、あちらこちらで作業車の下をのぞき込んでいる。かなり慌てた様子だが…なんと工事現場に猫を発見! 爆破に巻き込まれたら大変なので、作業員総出でトンネル出口まで追い込み、逃がしてあげることに成功した。「猫ちゃんは初めて!」と作業員たちも笑顔に。
前代未聞のハプニングが起きたものの、一連の作業は終了。ご覧の通り、きれいな岩肌が現れた。岩盤に爆薬を入れる穴を掘り、爆破、がれきを除去してセメントで固める。1メートル掘り進めるこの一連の作業を1日最大4回まで行うが、「養老トンネル」は全長約4.8キロメートルにも及ぶため、なんと4000回以上も行わなければならない。
気が遠くなるような道のりだが、この丁寧な作業工程に、“ものづくり大国・ニッポン”の真髄が垣間見えた。