ごみの量を数値化して川の「ごみ予報」が可能に 日本発の最新技術で世界の海洋ごみ問題を解決
――今後の展望はどのように考えていますか?
浮遊ごみのデータを整理すると、川に流れるごみの量と川の水量、または降水量との関係性が把握できる可能性があります。降水量との関係性が見えてきた場合、雨の予報だけで「どのくらいごみが流れるか」ごみの予報をすることができます。
一般の人が“ごみ予報”を見て「来週はたくさん雨が降ってごみが多く流れそうだから、
週末は清掃活動をしてみよう」とか、自然系ごみと人工系ごみの時間変化のグラフを見て「運動しながらごみ拾おう」とか、面白く楽しくかつ健康になりながら、川の景観もきれいになるというよう取り組みができるといいなと思い、活動を続けています。
全3回に渡り取材した海洋プラスチックごみ問題。岡崎の乙川という大きな川を舞台に、地道な清掃活動を定期的に続けながら多くの人たちで守り続けている団体や、市民の清掃活動を最新技術を駆使し安心・安全なシステムに変え、数値化して裏で支える企業の姿がありました。
今後はこれらの活動が大きなものになり、より住みやすい社会が作られる日も遠くないかもしれません。