真冬の早朝に半袖半ズボン! 「よいしょ!」大声で学区内を駆け回る伝統行事「暁天かけ足」に密着 岡崎市
「昭和感満載な光景が見られる」との情報を聞きつけてやってきたのが、愛知県岡崎市にある岡崎市立城北中学校。学校に行ってみると、最低気温3度の寒空にもかかわらず、朝から男子も女子も半袖半ズボン姿で運動場に集合します。
昭和38年から続く伝統行事「暁天かけ足」
「よいしょー! よいしょー!」と声をかけながら、準備運動する生徒の姿はまさに昭和の光景。その後、同じように「よいしょ! よいしょ!」と声をかけながら10分間のランニングを行います。
岡崎市立城北中学校で校長を務める山本則夫先生によると、「暁天かけ足」は、昭和38年から続く伝統行事。日の出前に生徒が学校に集まり、男子は約5キロメートル、女子は約4.5キロメートルにわたって学区内を「よいしょ」のかけ声と共に走ります。
体と心を鍛えるために始まったという「暁天かけ足」。始まった頃は、男子は上半身裸で力走。コースの途中では学校の先生が気合を入れるために水をかけていたそうです。
「暁天かけ足」は4年ぶりの本格開催
コロナ禍の直近3年はかけ声なしで行われていた「暁天かけ足」。暗い時間に声を出さずに走るため、生徒はどうしても気持ちが沈んでいたと話します。
しかし今回は4年ぶりに声をかけながら走る本来のスタイルで開催。3年生にとっては、最初で最後の「声あり暁天かけ足」となるため、いっそう気合が入っています。