ぼたん鍋から「ししハンバーグ定食」まで イノシシの原田さんがイノシシ料理をふるまう理由【新城市】
愛知県東部の山間にある新城市で、おいしい肉料理が食べられると評判となっているのが「名代和食 三河ししや」です。地元で有名な「イノシシの原田さん」こと原田民夫社長が営むイノシシ料理の専門店。「新城市民ならだいたい知っている」といわれるほど人気店なんです。
「三河ししや」の名物は、「しし肉」と呼ばれるイノシシの肉を味噌仕立てのつゆで食べるぼたん鍋。秘伝のだしと味噌を合わせた自家製スープは、脂がのったしし肉と相性抜群! 脂くどさや臭みが全くなく、しし肉のおいしさを余すところなく堪能できます。
害獣として駆除したイノシシをせめておいしく食べたい
山間にある新城市では、田畑を荒らしてしまうイノシシやシカなど駆除が昔から行われてきました。以前は捕獲したイノシシは焼却処分されていましたが、「それではもったいない」と考えた原田さん。17年前にJAを退職して精肉店「三河猪家」をオープン。退職金などをつぎ込んで、捕獲されたイノシシの肉を食肉として活用する現在の事業をスタートさせました。
「命を粗末にしない」という思いから、精肉店や「名代和食 三河ししや」をはじめた原田さん。多くの人にしし肉の良さを知ってもらいたいとさまざまな料理を考案しています。しし肉をご飯の上にたっぷりとのせた「ししまぶし」や「しし丼」など、ほかでは見かけないメニューもズラリと並びます。