【能登半島地震】緩衝材「プチプチ」が被災地で大活躍 “大きなプチプチ”のベッドも登場

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能登半島地震の発生から2月1日で1カ月。被災地ではいまだに1万4000人以上が不自由な避難生活を余儀なくされています。

そんな中、緩衝材「プチプチ」が避難所で活躍しているんです。

大量のプチプチ

気泡緩衝材・プチプチの国内トップシェアを誇るのは名古屋の川上産業です。あま市にある川上産業名古屋工場に積まれているのは、大量のプチプチ。

川上産業名古屋工場 工場長 木野義晴さん:
「この原反(ロール)を能登の珠洲市の小学校の方にお送りさせてもらいました。体育館は床が冷たいので、断熱のために下に敷く用途で要望があったので送りました」

一体どれほどの効果があるのか、実験です。

プチプチを体に巻いて調査

プチプチを体に巻きつけ、体温がどれぐらい外に逃げるのかを調べてみます。

体温の変化を調査

プチプチを巻いた部分だけ色が違います。巻いていない場合と比較すると、断熱効果は一目瞭然です。

照明器具に

さらにこのプチプチ、断熱効果以外の使い道もありました。停電時には、懐中電灯の先に巻きつけて照明器具に。プチプチが光を散乱して周りを照らします。

足用こたつ

また、箱の内側にプチプチを貼ってカイロを入れると、足を温めるための即席のこたつになります。

約2分で完成する「プラベッド」

ベッドが完成

中川区内の避難所でも、プチプチの防災用品「プラベッド」を見つけました。プラベッドとは、プチプチの梱包材から取り出したのは複数のプラスチックの板です。それぞれを組み立てると、約2分でベッドが完成します。部品の板の断面をよく見ると、中に無数の突起があります。プラパールという商品で、作り方はプチプチとほとんど同じです。

ポリプロピレンの樹脂を流し込む

冷えると硬くなるポリプロピレンの樹脂を専用の金型に流し込み、下から空気を抜くとプチプチの突起ができます。そして上からフタをすれば出来上がり!

プラスチックや紙の段ボールの場合、上から抑えると中の支えが折れてしまい強度が下がりますが、プラパールなら空気が詰まった突起がクッションになり、上から抑えても、強度が保てます。

完成したベッドに記者が座ってみます。

記者:
「天板は1枚の板なんですけど、座ってみると非常に安定感があります」

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