現地到着は24時間後 能登半島地震 発生直後に救助活動をした名古屋市消防隊員に聞く

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能登半島地震の発災直後から現地で救出活動に当たった消防隊員の櫻井満さん。現地の様子について話を聞きました。櫻井さんは愛知県大隊第一次隊の隊長として、1月1日に石川県輪島市門前町に向かい、5日まで救出活動などに当たりました。

中村消防署 櫻井満 消防司令長:
「発災から現地に到着できたのはおおむね24時間後でした。現地の道路はひび割れ、隆起、陥没などがあり、一時『陸路での侵入は無理だ』と司令の方から『一時撤退せよ』という命が下ったのです。現地到達の2キロほど前でそんな状況に陥りました。その後、走行可能なルートを見つかって現場に到着できました」

救出活動を始められたのは、出発から30時間以上経過した3日午前でした。櫻井さんたちが担当したのは、門前町の中でも特に被害が激しかったエリアです。発生後、救助が行き届いていなかった家屋を1000軒以上回りました。

――現地での作業についてお聞かせください。

中村消防署 櫻井満 消防司令長:
「家屋の中に生存者はいないか、確認のために呼びかけました。その間、静かにして反応がないか確認しつつ、必要ならば排除もしくは部分的な破壊などで侵入路を確保して検索活動に入りました」

――その中で救助できた事例はありましたか。

中村消防署 櫻井満 消防司令長:
「私どもの活動の中で4件の救助を行いました。しかし残念ながら発見時、救出したあとにお亡くなりになっている状態であることが確認できました。

結果的には生存救助というお力にはなれませんでしたが、我々は『緊急消防援助隊として一刻も早く助かる命を救いにいく』という任務を負って向かっています。できる限りのことを精いっぱい行う。約320人の隊員も同じ気持ちで取り組んでいます」

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