能登半島地震「不要不急のボランティアは控えて」 2時間で着くはずの場所に5時間、入っていけない場所も

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能登半島地震から5日目となった1月5日。愛知県内では、行政だけではなく、民間やNPO法人による被災地への支援の輪が広がっています。災害時、被災者支援を行っているNPO法人「レスキューストックヤード」に、支援物資について話を聞きました。

水や食料、大人用オムツなどを車に積み込み被災地へ

レスキューストックヤードは、1日に発生した能登半島地震を受け、被災地・石川県穴水町で炊き出しなどの支援活動をしています。4日の朝は、被災地に必要な段ボールベッドや大人用オムツ、水や食料などを車に積み込み、被災地へ向かいました。

レスキューストックヤード

名古屋市東区のレスキューストックヤードの事務所では、職員が被災地や被災地以外からの支援活動に関する問い合わせに対応しています。被災地からは必要な支援物資に関する連絡、そして被災地以外の場所からはボランティアの受付に関する問い合わせに対応しています。

レスキューストックヤード代表理事の栗田暢之さんに話を聞きます。

――1月2日から4日までの石川県の状況について教えてください。

石川県庁から珠洲市に入るまでに5時間かかりました。その途中にさまざまな市町がありますが、能登半島の北へ行けば行くほど、かなり被害が深刻化しています。道路も寸断されていて、家もつぶれています。珠洲市は6000世帯のうち、4000から5000世帯が家に住めない状況でした。輪島市に入ることはできませんでしたが報道の通り、かなりひどい状況だと聞いています。

深刻な被害状況

――この状況をご覧になって、被災地の皆さんが困っていること、必要なものは何だと感じましたか。

よく話を聞くかと思いますが、水や食料、ガソリンも足りていません。そのため動けない。そして通信はまったく通じないので、かなり孤立した状況にあります。

――私たちができることの1つに、ボランティアが思いつきますが、現状ではボランティアには行かない方が良いとお聞きしました。

現状では不要不急のボランティアは控えてほしいと思います。通常は2時間で到着するはずが、私が向かったときは大渋滞で5時間かかりました。私は、県庁から災害支援の依頼で行きました。消防車両や自衛隊の車両などがあるので、入っていけない場所も多かったです。

しかし、今後はやることがたくさんあります。今は官民で連携をして水や食料を届けていて、徐々に改善していくはずです。今後、必要なものは必ず訪れるのでもう少しだけお待ちいただきたいです。

――私たちが何かしたいという気持ちは義援金としてあらわしてもらう、そしてボランティアは今後の情報を待つのが良いのですね。

今後、ボランティアが必要になるときが絶対に来ます。そのときまで少し待機していただき、必要なときには積極的に対応してもらいたいです。

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