大同特殊鋼の巨大工場へ潜入 暮らしに欠かせない特殊鋼づくりを支える、2人の社員に密着!
溶けた銅はその後、工場内の別の施設で棒状や線状などへ固められ、顧客のニーズに合った特殊鋼へと生まれ変わっていきます。
大同特殊鋼は、木曽川水系の電力の活用を目的として、福沢桃介が1916年に創業しました。100年以上も前から、工場や建設現場から出るスクラップを利用し特殊鋼を作る、という現代のSDGsにつながる取り組みを行ってきたとも言えるでしょう。
2人目は若手のホープを輩出する伊神力さん
続いて星崎工場に向かいます。なんと、会社の中に社員のための学園があるのです! 大同特殊鋼技術学園の生徒は、全員高校卒業したての新入社員。工場勤務に必要な技術と知識を約1年間かけて学ぶ場所となっています。
しかも生徒は全員、会社の寮から通っているのだとか。給料をもらいながらしっかりと知識と技術を身につけることができ、高卒の社員には、とっても待遇の良い職場となっています。そして国家資格や社内資格も含め、約1年間で最大14種類の資格を取得できるのも魅力です。
新入社員の教育を行っているのが、伊神力さん。星崎の技術研究に15年間携わり、その後、学園の講師に。7年間で約700人の生徒を教えてきました。伊神さんが一番大事にしていることが、手作業について教えること。自動化が進んでいる工場の現場でも、しっかりと理論がわかる社員でいてほしい。その思いを大事にしています。