正月に需要高まる小松菜 東海地方の風習が関係 ダイコンは出荷量が安定、今後は価格変動なしか
名古屋市中区・大須商店街にある「生鮮食品館 サノヤ」の担当者に、野菜の価格について話を聞きました。
●ダイコン1本
店頭価格215円(仕入れ価格 前週比±0円)
――10月末頃は現在よりも価格が100円ほど高かったですね。
サノヤ担当者:
「11月に入って、収穫量と出荷量が増えて例年並みの価格に戻ってきています。物価高の影響も加味されているので、その分を引くと例年通りかと思います。出荷量が安定していて、天候も安定しているようなので、今後もこのまま推移すると思います」
●小松菜 1束
店頭価格130円(仕入れ価格 前週比±0円)
サノヤ担当者:
「例年よりも少し高めです。小松菜は年末に向けて需要が高まります。尾張の正月には欠かせない野菜なんです」
――なぜ正月に欠かせない食材なのでしょうか。
サノヤ担当者:
「諸説ありますが、東海地方のとある武将が『名を上げる』(名古屋を持ち上げる)と、縁起を担ぐために『もち菜』という野菜を食べたといわれています。もち菜は小松菜の親戚です。この地方では、年末や正月に餅と一緒に食べるのが風習になっています」
――正月に縁起の良い食材として知られているのですね。
サノヤ担当者:
「需要が高まるので、今後は価格が上がっていくと思います」
取材協力【生鮮食品館 サノヤ】
住所:名古屋市中区大須3丁目33-6
電話番号:052-241-0486
営業時間:9:30~21:00
(水曜、土曜 9:00~21:00)