景気先行き「不確実性があるのは否めない」中国経済や中東情勢などがリスク要素に 日銀名古屋支店
日銀名古屋支店は来年の景気について、「持ち直しの動きが続く」としながらも、海外情勢の悪化や新型コロナの影響で「不確実性があることは否めない」との認識を示しました。
日銀名古屋支店 廣島鉄也支店長:
「2023年は東海経済がしっかりと前に歩き始めた年と言える」
日銀名古屋支店は12月13日、東海3県の12月の短観を発表しました。企業の景気の判断を示す業況判断指数は、前回9月に比べ、全産業で4ポイント改善しました。3期連続の改善です。
自動車の生産台数が高い水準を維持していることや、インバウンド需要に支えられた宿泊・飲食サービスが大幅に回復したことが主な要因です。
景気の先行きについては、「来年も持ち直しの動きが続く」としながらも、先行きの見えない海外情勢や新型コロナへの警戒感を理由に「不確実性があることは否めない」としています。
日銀名古屋支店 廣島鉄也支店長:
「中国経済の先行きに関する不確実性やウクライナ、中東情勢の不透明感などのリスク要素もある。コロナ禍で雇用を抑制した飲食、宿泊業などでは人手の再確保の難しさから需要を取りこぼす傾向も出てきている」