立派な城で極上カニ料理を堪能 札幌かに本家・豊田城店は総工費9億円! 「本タラバかにステーキ」に舌鼓
「すごくおいしい城がある」と聞いてやってきたのは愛知県豊田市。調査するために道を歩いていると、立派な城を発見しました! 何層もある真っ白の天守閣の土台には、石垣がしっかり組まれています。先端には金のシャチホコらしき姿もあり、街中に堂々たる姿でそびえ立っています。
この城の正体は名古屋を中心に展開する「札幌かに本家」のお店。創業52年を数えるお馴染みのカニ料理店で、「かにすき懐石」をはじめとしたおいしいカニづくしの料理を味わえます。
城の内部には甲冑や武器が並ぶ
城の内部へと入ってみると甲冑や昔の武器もズラリと並び、しつらえも古の城郭を思わせる重厚さ。外に目を向けると立派な日本庭園があり、奥にある部屋には「信長」や「家康」「秀忠」といった徳川家康にちなんだ名前がつけられています。
札幌かに本家秘伝のだしで食べる「かにしゃぶ」や、かに本家でしか味わえないカニがぎゅっと詰まった「かにマリモ」など絶品料理が並ぶ中、お客さんたちがこぞって注文するのが「本タラバかにステーキ」。大きなタラバカニの足を1本丸ごと焼き上げたもの。ステーキだけは外せないというお客さんも多い人気のメニューです。
祝い事があれば「札幌かに本家 豊田城店」へ
立派な城の中で極上のカニ料理を堪能すれば、お殿様気分になるのも理解できます。そのため豊田市民たちは誕生日や祝い事があると、こぞって札幌かに本家の「城」を訪れるのだそうです。入籍のご挨拶の際にも城で食事をするのが豊田流です。
実は「札幌かに本家」の中でも、外観が城の店舗は豊田の店舗のみ。札幌かに本家の会長である日置達郎さんによると、日置会長の祖先にあたる日置大膳が長久手の戦いで活躍。徳川家康の家臣として仕えていたことから「豊田も家康ゆかりの地である」ことを広めるために、城の形のお店を建てたそうです。店名に「豊田城店」と“城”が入っているのもこだわりの1つです。
「葵の間」は総額4000万円以上をかけて完成!
26年前に建設した豊田城店の総工費はなんと9億円! 屋根に並んだ立派な瓦、1つ1つにカニの模様が刻まれるなど、細かなところまでこだわり抜かれています。ちなみに、純金の「葵の間」は総額4000万円以上かけて仕上げられたそうです。