クマの目撃情報、2022年の4倍以上 「今後も出没の可能性、注意してほしい」市の担当者が現場確認
11月中旬、豊田市小田木町でクマの目撃情報が豊田市に寄せられました。豊田市環境政策課の弘中陽介さんと、東加茂猟友会の稲武支会長・今泉卓也さんが現場確認に向かいました。
今泉さんと弘中さん:
「渡るとすれば、(道路)ここです。運転しながら(クマを目撃する)なので、具体的にここって分かることはなかなかありません」
周辺でクマの足跡などがないか探します。
今泉さんと弘中さん:
「これは鹿(の足跡)です。丸い手のひらを押した形で付くと思います。来てないですね、ここには」
この日は見つかりませんでした。クマは肉球が大きく、アーモンドサイズの短い5本指が特徴です。
弘中さん:
「2023年はどんぐりが凶作だと聞いているので、山のエサがなくて、人里近くに出てきている可能性はあるかなと」
柿の木に爪痕がないか確認します。
弘中さん:
「クマが登った跡などもありません」
28日までに今年度豊田市に寄せられた目撃情報は29件。10月以降の目撃情報の数は2022年の約4倍です。
弘中さん:
「クマは昔から(愛知の山に)いないんじゃないかと言われていました。実際に山の中にカメラをかけて調査をすると、クマが映ることが分かってきました」
2023年の映像を見せてもらいました。
弘中さん:
「岐阜から愛知まで陸続きなので、どこに出ても不思議でないと思います。クマは山の中にいるんだな、と調査すると分かります」
今泉さんと弘中さん:
「12月頭くらいまで、気を付けた方が良いですね。冬眠前なので」
現場確認から8日後の28日。豊田市にその後の状況を聞きました。
豊田市環境政策課 弘中陽介さん:
「5件の目撃情報が寄せられています。(例年なら)11月中旬くらいから(目撃情報の)数は少なくなりますが、(2023年は)直近で5件目撃が寄せられているので、今年は目撃が多いと感じています。このあともクマの出没の可能性があるので、十分注意をしていただきたいです」