豊橋東高校は「カルピス」を渡して告白 体育祭前日は周辺のお店で売り切れ続出 生徒の青春に密着

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豊橋東高校の恋の伝統

豊橋市にある愛知県立豊橋東高等学校は、2022年で創立120周年を迎えた市内でも評判の進学校です。勉学にスポーツと青春を満喫する生徒が、高校生活を謳歌しています。そんな豊橋東高校では秋に行われる体育祭の前日になると「周辺のお店でカルピスが売り切れになる」とのこと。さっそく、学校近くを巡って調査します!

自動販売機でカルピスが売り切れ

豊橋東高校周辺の自動販売機を見ると、カルピスにだけ売り切れを示す赤ランプが点灯しています。近くの大型店でもカルピスの棚だけが空っぽ。普段はあまり見られない光景が広がっていました。

甘酸っぱい伝統が受け継がれる

カルピスに「好きです」の文字が!

自動販売機からカルピスが売り切れになる理由は、豊橋東高校に「甘酸っぱい伝統」が受け継がれているため。豊橋東高校では体育祭が行われた日の夕方に「カルピスを渡して愛の告白をする」というのが昔からの伝統なんだそうです。

体育祭に励む男子生徒に思いを伝える

たき火を囲んで歌って踊る「ファイヤーストーム」

カルピスを片手に愛の告白をするのは、体育祭後に行われる豊橋東高校で70年以上受け継がれてきた伝統行事「ファイヤーストーム」のあと。男子生徒がたき火を囲んで歌って踊る華やかなイベントです。その後、女子生徒から意中の男子生徒にカルピスを渡しながら思いを伝えるのが豊橋東高校の甘酸っぱい伝統となっています。

体育祭当日を迎え、校庭では声援が飛ぶ中でさまざまな競技が進行。カルピスをほしい男子たちが、体育祭でいつも以上に張り切るのも豊橋東高校ではよくある光景です。

カルピスを渡すタイミングや種類もカギに

本命がカルピスソーダ

体育祭の日には本命の相手以外にも「カルピス」を渡す伝統があるそう。カルピスを渡すタイミングや種類にも意味があり、友人向けの「義理カルピス」は体育祭当時の好きなタイミングで普通のカルピスを渡します。

一方、本命の相手には体育祭当日の最後の行事である「ファイヤーストーム」のあとに、「カルピスソーダ」を渡すのが定番です。カルピスソーダを渡すのは「振らないで」という意味が込められています。

フィナーレは打ち上げ花火

ついに告白!

「ファイヤーストーム」のフィナーレは、夜空に打ち上げられた大輪の花火。気持ちが最高潮に高まる中、女子生徒が「好きです」のメッセージを記したカルピスソーダを、勇気を振り絞って意中の男子生徒に差し出します。

すると男子生徒は彼女へ近づき、差し出されたカルピスソーダをそっと受け取りました。カルピスソーダの告白は見事大成功! その様子を見守っていた友人たちも大喜びで2人を祝福します。

豊橋東高校に通う生徒にとってのカルピスは、青春の1ページに刻まれる大切な思い出の味でした。

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