松下幸之助の102カ条 「指導者である前に人間性を見つめ直せ」名鉄会長の人生を変えた一冊
本は「人生体験」の場
――先見性を養うために心掛けていることは何ですか。
情報を集め、あらゆる情報の中から自分の“ものさし”をつくることです。未来を見据えるためには、情報を正しく理解して自分自身に尺度を持つことが大事。そのためには本を読んで情報を得たり勉強したりするのが大切です。
――安藤さんにとって、本はどのような存在ですか。
「人生体験」の場です。一生の中で自身が体験できることは、世の中の0.00…何パーセントと非常に小さな部分しかありません。しかし本なら、先人が体験したことや現代の情勢などを、文章を通して追体験できます。普段は体験できないことを経験できるのは本の魅力の1つですね。
時折、数学や宇宙、生物など難しい本を買って読むんです。内容はまったく理解できませんが、難しいことを突き詰めた人を尊敬するんですよね。そんな穏やかな気持ちにさせてくれる読書の時間が大好きです。