捨てた食材から「電気や肥料」を作る? トヨタグループの脱炭素社会への挑戦 農家に液体肥料も提供
愛知県豊田市にあるトヨタ紡織猿投工場。猿投工場では、持続可能な未来に向けた新たな取り組みが始まっています。
社員食堂で毎日のように料理を作っていると、どうしても出てしまうのが食品廃棄物。ところがトヨタ紡織猿投工場では、食堂から出た食品廃棄物を捨てずに「電気」として生まれ変わらせます。
若手のカーボンニュートラルに対する意識の高まり
「2021年から食堂の残食を減らそうと考えて取り組んできました。その一方で、どうしても残食が出てしまいます。それを社会に出さないという意味も込めて、この設備を置いて活動を進めています。
若手社員を中心に取り組んだので、若手社員のカーボンニュートラルに対する意識がさらに強まったと思っています。また、豊橋地区にも工場があり、そこでも2023年にバイオガス発電設備の導入を始めています」(トヨタ紡織 立花 伸彦さん)
この設備が生み出すのは電気だけではなく、周辺の農家で液体肥料として有効活用しています。