「冬のソナタから20年」東海地方の聖地を取材 日韓関係は疎遠になったがキムチは愛され続けてきた

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2023年から20年前、東海地方にも「冬ソナ」ファンを沸かせた聖地がありました。岐阜県各務原(かかみがはら)市です。その後を追いました。

岐阜県各務原市

冬のソナタファンが大勢詰め掛けた「学びの森」。一体なぜ「冬ソナ」の聖地として盛り上がったのでしょうか。

記者が見つけたのは「冬ソナストリート」と書かれた小さな看板

記者が見つけたのは「冬ソナストリート」と書かれた小さな看板。

「冬ソナストリート、と書いてありますね。だいぶ周りの木も年季入っていて囲いがされているんですけど」(記者)

看板が掲げられている場所は、広々とした並木道

看板が掲げられている場所は、広々とした並木道。実は、「冬のソナタ」に登場するロケ地に似ていることから、市が「冬ソナストリート」として整備した道なんです。

現在、地元の人たちの休憩に使われているベンチは、ドラマに登場したものと同じ形でした。

2004年「冬のソナタ」関連イベントを市が実施

当時を知る各務原市の職員は「観光バスがたくさん来て、関西あるいは関東、51日間70万人を超える人にお越しいただきまして、その経済効果は約66億円と算出されている」と話します。

各務原市は、ドラマのロケ地となった韓国の春川(ちゅんちょん)市と2003年、姉妹都市の提携を結びましたが、竹島の領有権をめぐる問題が勃発し、春川市と少しずつ疎遠に。

やがて、並木道は市民の憩いの場として平穏を取り戻しました。

各務原キムチ

取材を進めると、当時のブームが、市に根付いたモノもありました。

「各務原キムチ」です。「冬ソナ」ブームで舞い降りたチャンスを町おこしにつなげたいと、2005年に誕生した特産品。市内で焼肉店を営む吉田さんは生産者の1人です。

「もともと名物がなかったんですね。でも今は各務原市に来たら何だ?と言われれば、皆さん多分キムチだと」(吉田さん)

2023年の現在は、市内の約20の飲食店で味わうことができ、他県でも販売しています。
韓国とは次第に疎遠になりましたが、キムチは、地元の人たちに愛され続けてきました。
「また(グルメ)イベントに出てがんばって入賞して、各務原キムチここにあり、と、もう1回(全国に)示したい」(吉田さん)

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