耐水性能「土のう」の12倍の防災グッズ 開発したのは繊維大手・帝人グループの商社と突っ張り棒メーカー

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豪雨による被害が深刻化する中、2025年7月に発売された床下浸水を防ぐ防災グッズ「とめっぱLight」が注目されています。

2023年の水害による被害総額は約7100億円

玄関からの浸水の実験

近年相次ぐ豪雨による水害。2023年の水害による被害総額は約7100億円。中でも大部分を占めるのが、床下浸水などといった「玄関からの浸水」です。

床下浸水の実験を見ると、ドアの外側に水がたまって、通常は玄関ドアの隙間から水が浸入しました。

屋内側のドアに防災グッズを設置

ここでドアの屋内側に防災グッズの「とめっぱLight」を取り付けました。

同じように水がたまっても、ドアの内側に水が来ません。ドアを開け、水圧がかかっても少しの漏れだけで、水の侵入を防いでいます。浸水防止性能はよく使われる「土のう」の12倍です。

異業種がタッグを組んで開発

「とめっぱLight」

これは、床下浸水を軽減できる防災グッズです。7月からホームセンターなどで販売しています。実は「とめっぱLight」は、「繊維」と「突っ張り棒」という異業種の2社がタッグを組んで開発した製品。その1社は、繊維大手・帝人グループの商社です。

開発担当の大中原さんは、和歌山で起きた豪雨水害の現場をボランティアとして訪れたといいます。

帝人フロンティア 繊維資材部 大中原 照吾さん

帝人フロンティア 繊維資材部 大中原 照吾さん:
「ミカンの段ボールも、水に濡れると非常に悪臭がして甚大な被害だった。それを目の当たりにして水害被害を軽減できるような商材があれば、被害は小さくなったのではと」

その後、開発に2年半。水をせき止める「面」には自社の水圧に耐えられる防水シートを採用しました。

繊維と突っ張り棒を掛け合わせ、水圧に負けない“ズレにくい”防災グッズに

ドアの前に固定するのに目を付けたのが突っ張り棒。帝人フロンティアと同じ、大阪府にある突っ張り棒トップシェアを誇る企業・平安伸銅工業に声をかけました。おなじみの突っ張り棒と仕組みは一緒。設置時間は10分ほどと、誰でも取り付けることができます。力を込めて引っ張っても、簡単にはズレません。

平安伸銅工業 開発グループ 猪野 聡さん

平安伸銅工業 開発グループ 猪野 聡さん:
「(とめっぱLightに使用している突っ張り棒は)この部分が稼働するので、(水圧で)パイプがたわんでも、このキャップが壁に接地したままで、より強く保持できる構造になっています」

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