柔らかさがウリの小ぶりなアワビ 独自開発の細長い水槽で養殖 価格は天然の半分程度の5個入り2800円
この方法なら水槽を使用する場合と比べて水の量が5分の1で済み、水をくみ上げる電気代も大幅に抑えられます。アワビを管理する水産技術員の谷藤朗さんは「新鮮な水が流れているため、病気も発生しにくい」と絶賛します。
差別化された商品戦略
養殖施設で育てたアワビは、資源保護の観点から大きく育たないと採取できない天然ものと差別化するため、あえて小ぶりな5.5センチで出荷しています。柔らかさが最大の売りです。
養殖期間が2年と短いため、冷凍商品も天然アワビより5割ほど安い5個入り2800円で販売。手に取りやすい価格となっています。
このアワビ事業は、施設の運営から加工、販売まで全てを福島町が手がけています。2020年の販売開始から5年で約10万個を販売し、売上は約2000万円を達成しました。
今後は、さらなる生産拡大を目指し、黒字化と地元への恩恵につなげていきたい考えです。
日本経済新聞社 橋川咲良記者:
「現在は役場が主体となり養殖事業に取り組んでいますが、今後、生産量が増えれば民間企業への委託など協力を得たい考えです。福島町の新たなビジネスモデルの構築につながっています」
福島町の鳴海清春町長は、「これまで培ってきた歴史の中にある食文化を、手頃な価格で皆さんの食卓に届けたい。この先10年で、1億円の産業に育てたいです」と、この事業への期待を語りました。
















